これまたSF的空想の話。
空き家の増殖による治安悪化を警戒した政府は空き家に案山子的ロボットの配置を義務付ける法案を通過させた。
つまり、空き家をロボットが管理するのだ。
いかにも人間が暮らしているかのように見せかけるのだ。
夜には明かりが灯り、窓からは人影が見える。
ロボットは電気椅子に座り自動で充電する。
ゼロエミッションハウスだとなおよい。今や普通の民家が電力を生産するのだ。
ロボットはわずかな電力を元に、慎ましく暮らしている。
わが国が少子化で人口が減少しているなどと、決して他国に知られてはならない。
さとられてはならないのだ。
公表してはならないのだ。
その頃、ある自治体では、大量の人口流出が続いていた。このままでは、自治体消滅の危機だ。
信号待ちをしている人に見せかけたアンドロイドを歩かせるのだ。
喫茶店のガラスの向こうにも客がいるような風に装うのだ。
こうして、いかにも人がいるかのような、案山子的ロボットの需要が増大したのであった。
賑やかしが必要なんです。 ちゃんと他の人もいるんですという安心感こそ必要なのです。
サクラが必要なんです。
人型ロボットにしかできないことがあるんです!!!!
現場の叫びは 日に日に増大していくのであった。